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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

書評「ポプラの秋」(湯本香樹実)

 湯本香樹実さんの1997年の作品。もう18年も前か。湯本さんが38歳の時の作品。湯本さんが超有名になった「夏の庭」、映画化もされ、とても素晴らしい作品だった。少年達の成長する姿が生き生きと描かれている。この「ポプラの秋」も同じように、こちらは7歳の少女の成長の姿である。
ポプラの秋

 子供の時には分からないが、いつか大人になった時、その当時、大人達が自分にしてくれた事が大きな感動となって帰ってくる。
 ポプラ荘の大家のばあさんを始めとして、西岡さん、佐々木さん、みんなごく普通の人だがとても魅力的なキャラクターなのだ。もちろん主人公である7歳の千秋はとても可愛い。
人生の日々は淡々と流れていくが実はその過程には色んな思いや悩み、そして理解出来ない事がある。それでも生きて行かねばならない。自分の大切な人が亡くなるというとても悲しい出来事もある。そんなとき、人はどのようにその局面を打開していくのか?そんな厳しい時にポプラ荘のばあさんがひとつの助けの手を伸べるのである。
 一人悩み苦しんで行くのが人生かも知れない。しかし、どこかで誰かが見ていてくれる。ヒントをくれる。そしてそのヒントによって自分自身にその悩みや苦悩をあらためて問いかけることによって新たな境地が開けるのである。

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