FC2ブログ
 

2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

書評「村田エフェンディ滞土録」梨木香歩

「村田エフェンディ滞土録」読了です。日本人村田が関わるトルコという国の文化、歴史、そして政治に関わる物語です。
あらすじは、日本人の考古学を専攻する村田がエルトゥールル号遭難時に日本人が乗組員救助に尽力したことに対するトルコ国の感謝の一つとして留学に招待される。そのトルコでの下宿生活や、同居人との交流そして、欧州先進諸国に食い物にされているトルコの実態、革命にむけての活動の一旦を担う・・・という結構飛躍した小説なのです。どことなく「春になったら苺を摘みに」の下宿の雰囲気に似ている所があります。梨木さんの作品はどれも含蓄のある言葉(主義)と、読んだ後のさわやかさがあります。村田・・・は楽に楽しく読める物語でした。
「村田エフェンディ滞土録」に出てくる村田氏は「家守綺譚」の主人公綿貫の友人という設定です。なんだか後でとってつけたような文章がありましたが・・・。梨木さんの趣味として、自分の作品をどこかで相互に結びつけたいのだと思います。「村田エフェンディ滞土録」は題名からだとちょっと取っつきにくい印象を受けるのですが、明治期を舞台にしており、結構スローな気分で読めるのでいいですよ。中には魅力的な女性シモーヌも出てきますし、ぜひご一読を!
梨木さんの作品も随分読んできました。残すところ、「この庭に―黒いミンクの話」「水辺にて」そして童話何作かです。彼女はカヌーをやること、神戸近辺に住んでいた。また、滋賀県大津近辺に住んでいたことがわかりました。せっかくですので全作品を読んでみようと思っています。
スポンサーサイト



PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する