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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

映画「阿弥陀堂だより」

映画「阿弥陀堂だより」 お正月前後は結構たくさんの映画がテレビで公開される。なかなかリアルタイムでは見ることが出来ないのでビデオに録画し、後で楽しんでいる。この「阿弥陀堂だより」もその一つ。

 監督小泉尭史の「雨あがる」に続いての作品。彼は名監督黒澤明の弟子とのこと。原作は平成元年に「ダイヤモンドダスト」で第100回芥川賞を受賞した南木佳土の同名小説。氏は医者でもある。映画では奥さんが医者になっているが。氏は以前多くのガン患者の死を看取って鬱病になった。そこで生まれ故郷の田舎に引っ込んだ。そこの山河は美しく、人々の心は優しく、氏の心は次第に癒されていった。そんな体験が基になって書かれたものである。キャストは樋口可南子、寺尾聡、この二人が仲睦まじい夫婦としてお互いを支え合っている。また、阿弥陀堂に生活するおばあさんに北林谷栄、91歳とのことである。さらに、名だたる俳優、香川京子、井川比佐志、吉岡秀隆、田村高廣、そして映画初出演の小西真奈美。 東京に住む夫婦、夫は小説家でかつて新人賞を貰ったことがあるのだが、その後は全く売れていない。妻は大学病院の医師で最先端の医療に携わる。ところがある時パニック障害という原因不明の心の病に掛かってしまう。雑踏の中で突然倒れるようなことがあり、医師としてやってゆけなくなる。そのため二人は夫の故郷信州へ移り住み療養することにした。妻は週三日午前中だけ保育園に併設されている診療所に通う事となった。村人は良い先生が来てくれたと喜ぶ。 この夫婦が先ず訪れたのが山の中腹にある阿弥陀堂。堂守のおばあさんは96歳だが、元気にこの阿弥陀堂で暮らしている。阿弥陀堂から見おろす風景は素晴らしく、美しく雪をいただいた山々も信州らしい風景である。 この阿弥陀堂で夫は少女に出会う。少女は村役場に勤めているが、口が利けない。彼女はおばあさんの話を聞いては、村の広報誌のコラム「阿弥陀堂だより」を書いている。おばあさんはお堂の周りに野菜を作り、質素に暮らしている。「私がこの歳まで生きられたのは貧乏だったからです。貧乏に感謝します」。と言う言葉は印象的であり、俗人ばなれしている。 夫は昔の恩師(唯一「剣の舞い」を伝承してくれた)がガンに冒されながら、淡々と死を迎えようとする生き方に感銘を覚える。また、二人は信州の自然や子供達にふれ、渓流釣りや散策を楽しむ。そして妻の病気はだんだん恢復してゆく。 ある日、「阿弥陀堂だより」を書いていた少女が悪性の病に冒されていることが妻の診断によって発見される。彼女を救うには手術をする必要があった。妻は近くの都市にある病院の若い医師に協力し、彼女の手術をフォローする決心をする。そして手術は無事成功。妻は徐々に自信を取り戻して行き、新しい診療所の初代所長になってくれという村長の申し入れを受けるのである。 この映画の中では随分多くの地元の人々が出演し、ストーリーの中に組み込まれている、たとえば夫が広報誌を配るため各家を訪れ、交わす会話の相手とか、診療所の待合室に集う老人たちとか、稲刈りに勤しみ、田で昼食を取っている場面とか・・・。 定点で四季を通して撮影された棚田の風景の移ろい、阿弥陀堂の高台から見下ろす町並みや流れる川の風景。信州の美しい自然も十分に楽しめる。 この映画から受けるものとしては、一つは夫婦という共同生活者のいたわり合うことの大切さ。それから、「生き方」ということについて、頑張れる時は頑張ればいい、でも、疲れた時は休むことが大切であり、がむしゃらに生きてそして倒れるより、たとえ落ちこぼれても淡々と生き抜いていくことが大切だという観点。そしてなによりのメッセージは素朴、質素に生き、思い煩うことなく自然を楽しみながら生きていると知らぬ間に96歳であったという阿弥陀堂のおばあさんの生き方である。 水の音を聞いて眠りに入る。こんな静かな安らぎはない。

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コメントコメント


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こんばんは。こちらにはお初コメントですね。
昨日ニューイヤーミーティングから帰ってきました。O川さん・N川さん・S川さんと私が関西からは参加してきました。(夜行バスで一昨日でて、昨日新幹線で戻ってまいりました。)
結構探しても出てこない部品も出てきて、クーペ乗りの方が買って帰ってましたよ。
戸川流さんの所に珍しい部品がでてるので、1個ストックしておこうと思ってます。
やっぱイベントは人が集まれば盛り上がっていいですね。今年も色んな所に出没しようと思っております。

’80XE PA96E | URL | 2007年01月29日(Mon)00:37 [EDIT]


お疲れさまでした

電話を戴きながら今回は参加出来ませんでした。盛況かつ有意義な催しであったことが伝わってきます。チャンスと状況が許せば今回のようなイベントにも参加したいと思っています。
ここ最近仕事上の事故が重なり、その対応で少々バテ気味です。元気を出さねば・・・と思っているのですが・・・。

四方山果無 | URL | 2007年01月30日(Tue)02:45 [EDIT]