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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

書評「エンジェル エンジェル エンジェル」梨木香歩

また一つ悪い病気にかかってしまった。病名は”不思議依存症”梨木シンドローム?である。ここのところ彼女の作品を延々と読んでいる、そして私自身の「日常を生き抜く力」にしているのだ。
「エンジェル エンジェル エンジェル」は主人公とその祖母の物語がオムニバスになっている小説。梨木さん得意の怪奇譚でありここでも、「りかさん」「家守奇譚」等と同じく”不思議と同居”できる主人公コウコ(女子高校生)が出てくる。おばあちゃんの少女時代のトラウマ(もしくは呪縛)・・・どんな人にも多かれ少なかれ持っているのではないかと思う・・・これを解き放つことにより人の心はようやく癒される。コウコは深夜、おばあちゃんと話しをする中で、おばあちゃんのトラウマを癒すのである。
コウコもおばあちゃんもクリスチャンである。キリスト教は”善”と”悪”をハッキリと区別する厳しい宗教である。「神」の存在とその崇高さを表現するためには対極となる邪悪な「悪魔」が必要となる。しかし「悪魔」は本当に悪いのか?かつて鶴見俊輔が語った日本人の宗教観。それを思い出させる小説であった。
他にもなかなか仕掛けの多い小説であり、二度は楽しめる。よかったよ♪
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