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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

書評”夏の庭”「湯本香樹実」(1992年)

この物語は映画化されている。ずっと以前に見たことがある。3人の少年の幼さ、初々しさ、そして成長の過程のほろ苦い出来事。とてもほほえましく、また、懐かしく思える部分がたくさん出てくる。
夏の庭

人の“死”ってどんなものなのだろう?物語は少年たちの素朴な疑問からはじまった。人の“死”を見るために、近所にボロボロのゴミダメのような家があり、そこに住んでいる死にかけてる(と思われる)お爺さんの監視を始めるのだ。やがて、そのお爺さんと3人の少年は親しくなり、おじいさんの家の掃除や修理、草抜きなどを手伝うようになる。お爺さんも少年たちと交流が出来て、次第に生活に張りが出てくる。そして身の上を少しずつ話すようになる。
少年たちの行動力は素晴らしい。昔、お爺さんと結婚していた女性を探しだし、会いにいったりする。自分達で綺麗にしたお爺さんの家の庭にコスモスの種を撒き、花が咲くのを楽しみにしていた。
忙しい少年達の夏休み、8月の終わりにあった、サッカーの合宿から帰ってみると・・・・。
子供(達)が主人公の小説はいつも感動する。”つぐみ””君たちはどう生きるか””僕は、そして僕たちはどう生きるか””サウスバウンズ”“西の魔女が死んだ”“愛しの座敷わらし”“星の降る町”等々。(少々作家に偏りがありますが・・・)子供の目を通して、子供の心で語らせるという方法が、大人が話す、もしくは思う形より、より素直で、より純粋だから読み手に与える感動も大きいのかも知れない。
 少年達の心はいろんな経験をし、いろんな事を思いながら成長してゆく。そしてやがてオバケは怖いものではなく、親しみが持てるものとなる。

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コメントコメント


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子供と大人の違いは何かと言うと?
己の死を意識しているか否かの違いでは無いかと考えてます。
換言すると観念的には死は当たり前に誰にでもやって来る事を知っていてもそれが現実として己の人生にもやって来る事を自覚して居るか否か?
よく老いぼれとかぢぢぃとか言うてバカにする人が居ますけどそんな人は自分にもそんな時がやってくる事が分からない可哀想な人なんだろうと思います。

うんちく | URL | 2013年05月19日(Sun)20:21 [EDIT]


うんちくさん
 昨夜は9時に寝てしまったので今頃目が覚めてしまいました。朝早く起きてしまうと仕事中に眠気が襲ってきて(特に会議中なんかは)目を開けていることに必死です。
 さすがですね。 ”子供と大人の違い”に対する深い考察。すみません、私はすぐに下劣な方へ思考が行ってしまい・・・・?硬式テニスは大人のテニスだなんて・・・?
もっと真面目に生きねば。

四方山果無 | URL | 2013年05月20日(Mon)04:29 [EDIT]