
さて、今年も米作りがスタートしました。昨年は多くの皆様にお米を買っていただきありがとうございました。また、問い合わせをいただいたのですが既に売り切れてしまい、多くの方にお断りをしなければならなかった事をお詫び申し上げます。今年も何卒よろしくお願いいたします。
さて、水田のまず最初の作業は”荒起こし”です。年間4回水田を耕起するのですが、第一回目は昨年秋、稲刈りが終わって早々に行います。そして2回目が今回。水田に緑肥としてレンゲを蒔く場合はもう一回多く耕起するのですが、レンゲは2年に1回蒔くので、今年は蒔かないため、1回少ないのです。



左が荒起こし前、真ん中が完了後の状態です。荒起こし直後はたくさんの鳥がエサを求めて降りてきます。ここにいるのは鳩の群ですが、トラクター(左の写真にチラッと写っていますが)で荒起こししていると、セキレイとか鵯とか、他に名前を知らない鶯色の小鳥もすぐ近くに降りてきます。名前を知っていると楽しめるのになー、と思いながら作業をしています。

我が家には水田が3枚あり、一番大きな田も荒起こしが完了しました。残り1枚は少し離れた加古川縁りにあります。
上の真ん中の写真で手前側に荒起こししていない部分があります。ここは・・・・


”苗代”を作る場所なのです。苗代とは、稲の苗を育てる場所なのですが、水の取り入れ口に近く、横に畦道があるので管理しやすいからなのです。苗代はトラクターでは荒起こしせず、”管理機”という名前のちいさな耕耘機で耕します。その方が土が細かく粉砕され、苗床の”落ち着き”つまり、地面への密着性が良いからなのです。
右の写真の右側に移っている帯状のものは”畦シート”といって、水田を区切って水をためるために仕切りをするものです。

苗代の完成写真です。苗代部分とそのほかの部分の土の荒さの違いがわかるでしょうか?
少々マニアックになってしまいましたが、今シーズンはなにとぞ平穏なお天気であってほしいと思うのですよ。


