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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

書写山へ紅葉を見に行く

兵庫県姫路市、市街地のすぐ北、山陽自動車道の近くの小高い山の上に書写山円教寺はある。最近トム・クルーズ主演の「ラスト・サムライ」という映画の舞台になったことで有名になったが、実はずっと以前から地元ではそれなりに有名だったのだ。特に秋には紅葉が美しい。ちょっと遅めだが、先日およそ40年ぶりに登ってきた。書写山は車では上まで行くことが出来ない。歩いて上がるか、ロープウェイで登るかだ。以前(といっても40年前だが)は麓から徒歩で登った。たいへんしんどかった事を思い出す。
 さて、ここのロープウェイは結構大きい。30名ほど乗れそうなゴンドラで、説明のお姉さんが乗っている。上へあがるにつれ、姫路の町並みや夢前川、山陽自動車道が俯瞰出来る。周辺の山はまだまだ紅葉が残っており結構綺麗である。
ロープウエイ 山陽自動車道 姫路の町並み
千種川 色づく山
 山頂駅について、すぐに”一隅を照らす”と掘られた石碑がある。ここは比叡山延暦寺と関係が深いらしい。(詳しいことは知らないけど・・・)  さて、山頂駅から、円教寺の主要な建物があるところまでは結構距離がある。特別喜捨として¥500-支払うと、マイクロバスに乗せてくれる。山道をぶらぶら歩くと、もっと色々なものが見れるのだろうけど、どうも軟弱になってしまって、はは。
一隅を照らす バス
 バスの終点は摩尼殿(まにでん)、この建物はまるで京都の清水神社の舞台のように、急峻な斜面にそびえ立っている大きな建物だ。なかなか見応えがある。上から見下ろす景色も結構綺麗だ。11月中旬に”紅葉まつり”があったそうだが、12月初めの今でもまだ結構きれいである。
まにでん 上から みやげものやさん
 ここからぶらぶらと歩いて行くと大きな三つのお堂がある。大講堂、食堂(”しょくどう”ではなく”じきどう”と読む)、常行堂だ。こちらも非常に規模の大きい木造建築で、食堂はなんと2階建てになっている。修行僧が寝泊まりする場所だったそうだ。(余談だけど、映画「ラスト・サムライ」に出演していた僧侶はこちら円教示の本当にお坊さんだったそうだ。)  平日の昼間、お天気も芳しくなく、観覧者も少ない中で、食堂あたりを奥さんとぶらついていると、食堂で番をしておられた年輩のお坊さんが、人も少ないので特別に阿弥陀如来を見せてあげましょうと招いてくれた。お坊さんに着いて薄暗い常行堂にはいって行くと、ぼんやりと照明を当てられた金色の阿弥陀如来が鎮座していた。パンフレットによると重要文化財だそうであるが、なにせ、宗教関係には私も奥さんも疎いので、希有でありがたいことなのだろうが、”猫に小判”状態であった。
赤 3つのお堂 写経
 再び食堂に戻り、中を見せていただく。1階には、以前の建物を解体した時取って置いた、柱とか、鬼瓦を展示してあって、その奥には、写経出来るように座卓に手本や硯などが並べられていた。こんな雰囲気もなかなかよろしい。
 二階にも仏像や四天王など、多くの展示物があった。
黄色 楓 参道
楓もまだまだ綺麗だ。木の葉の色が変わることに感動するのは日本人くらいだと何かの本で読んだことがあるが、そんな感覚が自分にあることは喜ばしいことだと思っている。
窓から
あー、今年も紅葉を楽しむ事が出来て幸せでした。
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コメントコメント


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おお、私の地元じゃないですか。
と言う私も、成人になってから上がっていないのでした。
下界の風景は、山陽道ができてずいぶん変わったみたいですね。
その下を流れる川は、夢前川だと思います。
山頂にバスが走っているのですね、驚きです。
これから、大晦日の夜から元旦の朝にかけて一番賑わう時期を迎えます。
僕も行ってみたくなりました。
最後の写真が素晴らしいです。

Gやん | URL | 2011年12月08日(Thu)06:51 [EDIT]


Gやんさん
 そうですね、Gやんさんの地元ですね。良いところです。
 流れている川は千種川ではなく夢前川でした。修整しました。
ロープウェイに案内があったのですが、大晦日は終日運行するようですね、そんなに人気があるとは知りませんでした。山陽道から見えるロープウェイ、一度乗ってみたいと思っていたのでした。
 写真褒めていただいて有り難うございます。今一、色が鮮やかでないのが残念です。

四方山果無 | URL | 2011年12月10日(Sat)00:36 [EDIT]