
まず、最初に触ったのがECUのはんだ付け補強です。
これはクラブの関西支部長である"I"さん他何名かが経験された症状です。


私の117クーペは1980年式PA96XGですからツインカムです。銘板の標記が"WE"とあるのが適合するECUです。ECUの上面には35ピンのコネクタがあります。外してみると接点はとても綺麗です。




内部にはベークライトの両面基板が2枚あります。一見してもハンダの割れや剥がれは見あたりません。顔を近づけて詳細に見てもハンダ付け状態はきわめて良好のように見えます。部品搭載面もきわめて良好ですねー、電子機器の寿命を左右する電解コンデンサはつかわれておりません。その替わりに高価なタンタルコンデンサがつかわれていました。ICは全て日立製でした。117クーペの電装品はほとんどが日立のようですね。
トランジスタは2SA833と2SC1388の2種類のみでしたね。あと、パワートランジスタが1個2SD412でした。
こんなに綺麗なハンダ付けの状態なので、これを補強すべきかどうかずいぶん思案しましたが、折角車から外したことなので、とりあえず片面をやってみることにしました。


やりかけて見るとこれがなかなか難しい。23WのIC用の先の細いハンダ鏝を使ってやったのですが、プリントパターンの上に乗っているハンダを溶かすと抵抗やコンデンサの足からハンダがはじかれてかえって接触不良になってしまいそうです。とりあえず、錫60%の従来のハンダを盛って行きます。しかし、たくさんの箇所があって段々嫌気がさしてきます。1枚が終わるのに1時間30分近くもかかってしまいました。(もーいや!)


これが、補強後の姿ですが、あんまり綺麗とはいえませんねー。なんだか”テンプラハンダ”をつけているような雰囲気です。(恥ずかしい)
1枚完成したら、とりあえず基板面の清掃を行い、ビス6本でシャーシに固定し、ケースに収容します。夕方、奥さんから買い物をたのまれていたので早速ECUを仮に取り付けて試運転。我がクーペは何事もなく動きましたとさ。


