
今まではシャーシの修復をやっていたのですが、レストア再開の手始めとしてリハビリも兼ね、”簡単な作業で満足感が得られる”ものから入ることとしました。
以前から気にはなっていたんですが、先日の倉庫整理の時にとりはずしてあるカルマンギアの燃料タンクを移動しようと持ち上げると、裏面に一杯赤錆が出ていて今だに浸食されているようでした。

早く手を打っておかないと使えなくなる・・・という強迫観念も手伝ってのレストア再開です。
まず、裏側から作業開始。


燃料の出口近くに金属製のラベルがハンダ付けしてありました。ちょっと文字が読めませんのでなんだかわかりませんが・・。
まず、一番気になっていた裏面の錆落としを行う。いつものようにサンダーにカップワイヤーブラシでざっと落としてゆく。すると、タンクの縁に濡れている箇所を発見!


腐食により穴が開いてそこから燃料が漏れているのだ!あーどうしよう!!結局タンクの底をハンダ付けで修復?してあるのを見て、こちらもハンダ付けにて修復することにしました。
修復後、灯油を入れて確認。漏れは止まっていました。

ちなみに、タンク内部を覗いてみると非常に綺麗な金属色でしたので意外に保存状態は良いようでした。


灯油を出し入れしていると、もう一つ漏れを発見。先ほどの金属ラベルの横にピンホールが。こちらもハンダ付けで修復。しかし、気になるピンホールです。ハンダは本当にガソリンに対して耐えられるのでしょうか?

裏面は錆転換剤をはけ塗りして完了。この後、シャーシブラックを塗ります。
次に上面です。こちらも同じく錆取り後塗装仕上げをするのですが、なぜだか”たま”はフロントフード内もシャーシブラックが吹き付けられています。フロントフードの物入れの床となるタンクの上面もそのため、シャーシブラックが・・・。まずこれから剥離してゆきます。


金属のスクレーパーで地道に塗装を落としてゆきます。下からは本来のタンクの塗装や、給油口の近くにもアルミテープのラベルも出てきました。乱暴な話しですがフロントフード内にタンクが装着されたままシャーシブラックを吹き付けたのでしょう。さすがカリフォルニア!細かい事にはこだわらないおおらか?な国民性が伺われますね(苦笑)
この後、いつものホワイトガソリンにて脱脂し、艶消しブラックのスプレーを吹きました。


農作業の合間を縫ってやっていたので、結局2日がかりとなってしまいました。



