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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

書評「金春屋ゴメス」(西條奈加)

 江戸時代を背景とした小説かと思ったら月に人も住んでいるという未来の小説。
 

 日本のなかに江戸という個別の地域が存在し、独自の国家として認められているという設定である。この江戸で、伝染病が流行り、多くの人が亡くなる。その原因を探るため、10数年前に病気にかかり日本で治療を受けるために出国した辰次郎を江戸に呼び寄せる長崎奉行こと馬込播磨の守こと馬込すず、別名金春屋ゴメス。極悪非道、厚顔無恥と悪評されるゴメスは実はすごい人間、しかも女性だったのだ。
 「日本ファンタジーノベル大賞」受賞のこの小説は、ユニークはシチュエーションにも驚かせられるが、ストーリーの巧妙さにも関心する。また、そこに登場するキャラクターの多くを読者は好きになるだろう。
 楽しませてくれる小説である。また、この続編「芥子の花」も同じキャストが登場する、希有壮大な麻薬取り締まりの話である。なかなかすばらしいファンタジーである。

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