
さて今年は新しい田植えの機械が入った。昨年まではハンドガイドと呼ばれる機械のハンドルを持って水田の中を歩きながら2筋ずつ苗を植えていた。ぬかるんだ水田の中を歩いて機械についてゆくのは結構大変な作業である。田植えが終わるころには足がヘロヘロになっていたのだ。しかし今年は乗用の4条植えの機械を購入した。90万円以上もするこの機械は我が家のような小規模な耕作だと絶対、ぜーったいに償却は出来ない。ただ、田植えが多少は楽になるだけなのだが。



さて、初使用のフィーリングは・・・・確かに歩かなくて済むだけ楽である。まっすぐに植えるためのマーカー的なものもついている。しかし慣れるまではなかなか真っ直ぐには行かない。機械は前一輪後ろ二輪の三輪なので、車の運転のフィーリングとはずいぶん異なり、水田の端まで行くとターンするのだが、これがなかなか大変。急いでハンドルを回りたい方向に回し、その方向に向くと、今度は大急ぎで元に戻すという操作が必要なのだ。しかし、この操作さえ出来るようになると後は本当に楽チンである。苗が少なくなるとベルが鳴り、注意喚起してくれる。二度目に鳴るまでに苗の生えた箱を補給すればいい。苗箱は4つ搭載出来るようになっており、畦端まで来ると補給しておけばよい。



苗は15センチほどに成長しており、箱の窪みから抜くとこんな感じでしっかりと根が張っている。これをひとつひとつ機械が植え付けるのだ。器用なものである。

田植えが終わると、補植にまわる。奥さんは畦端から、開いた隙間へ苗をなげているんだけど、これは冗談でやっているだけ。機械が植えられなかった水田の四隅とか、車輪が踏んでしまった所を修復してゆく。田植え機械が乗用になった今、実は田植えよりこっちの方がたいへんなのです。

最後に機械や苗箱を洗ってかたづけたらおしまい。苗箱洗いは息子がてつだってくれる・・・高圧洗浄機を出してくるといつもやりたがるのだ。綺麗に泥が落ちるのを見ていると、たしかに面白い。
こうして無事、今年の田植えも終えることができました。美しく?カーブを描いた苗の列も一月ほどすると見えなくなるでしょう。来年はもうすこし真っ直ぐには植えられるんではないかと・・・・。


