
先日、久しぶりに難波で会い、117クーペ用の「折りたたみ式断熱日よけ」の試作が出来ないかと聞いて見たところ、「えっ!じ、冗談やろ?」「そんな古い車のシート作っても買うてくれる人おれへんやろ・・・」と言ったか言わなかったか・・・?117クーペのオーナーは車を大事にするのできっと需要はあるはず、ダッシュボードの割れ防止には特に気を遣っている方が多く、しかも、オーナーズクラブのイベントでは車は雨ざらし、日晒しの過酷な状態におかれるし・・・、特にクラブイベントは必ず1日は雨が降るというジンクスもある・・・。と話しが横道にそれていくのを修正しながらとりあえず、製作してもらうことになったのだ。
過激な豪雨と、明け方の大地震の後の12日、過酷な暑さの中、奥さんと共に来てくれました。作業は車庫の中とはいえ、かなりの暑さその中にてきぱきと作業環境を構築し、あっと言う間に素晴らしい工房が完成しました。



早速作業にとりかかります。まず、採寸のための型紙貼り。



両面テープの小片をガラスの内側にまんべんなく貼ります。そこにしわを付けたクラフト紙を貼り、型どりします。ETCやリヤワイパー、ハイマウントストップランプ、テレビアンテナ・・・と私の車には後付の物がたくさんあるのでかなり苦労されていました。
型どりの後は、断熱シートへの投影、そして切断、固定用の磁石付け・・・で試作品が出来ます。 これを実車にはめ込み、各部を微調整します。その後、その試作品を使用して、製品の製作となります。



どうです、ジャストフィットでしょう!私と違って几帳面なかたですので素晴らしい出来です!会社の看板を置いて完成写真撮影。

細かいところですが、車両への取り付けは、はめ込みの他にネオジウム磁石を使用して固定しているところもあります。以下は内部から見た所です。




最後にこの製品は折り畳み式ですので、使用しない時はパタパタと折り畳んでゴムバンドで止めてしまっておきます。非常にコンパクトになります。


この製品の本来の用途はキャンプやスキーの時の車内での着替えや、車中泊の時に使う(だから製品としてはワゴン車用が多い)ようですが、117クーペのような車両の長期保管時や、イベントでの青空駐車等で、紫外線や熱などからの室内の保護には素晴らしい効果を発揮してくれることでしょう。
この製品は近々、「いすゞ117クーペオーナーズクラブ」よりクラブ員向けに、そしてホネスティからは一般の117クーペオーナー向けに販売する予定です。


