
先日、築留土地改良区の施設見学の折、五ヶ井土地改良区のS理事が別府川防潮水門の管理をされているとのことで見学したいとお願いしていたのだ。
別府川は加古川市の市街を内水被害から守るために改修されつつある河川だ。
その上流は曇川の末端に繋がっている。そして現在も改修工事が続いている。
その別府川の下流にある別府川防潮水門はその名のとおりの潮止め堰である。

これが別府川防潮水門(下流側)です。

上流側から見るとこのような状況。

ゲートの構造を少し説明すると・・・
ゲートは2門あり、各々上扉と下扉の2枚ゲートがある。全閉の時は下扉の上に上扉が載るような形になる。
また、左岸側ゲートと右岸側ゲートは下扉の上に上扉が載った状態だと同じ高さになるが、左岸側は下扉が低く、上扉が高い。
逆に右岸側は下扉が高く、上扉が低い構造になっており、私としては初めて見た形状であった。
写真ではちょっと見えないかも知れないけど、現在の水位は下扉の少し上くらいで流下している。量水漂で読むと約70cmなので、下扉の高さも同じく70cmくらいではないかと思う。

こちらは左岸側の上扉を降ろし、下扉と一体になった姿。
量水漂の読みでは上下2枚のゲートが合わさった天端高さは3m50cmほどだろうか?
これは左右岸の特殊堤の天端とほぼ同じ高さである。
ちなみに左岸側上扉は2m80cmほどだと想定できる。

こちらは左右両方のゲートを全閉にした状態。
左右が同じ高さであり、左岸側の特殊堤天端とほぼ同じであることがわかる。
右岸側のゲート高さは、別の写真から想定すると下扉1m35cm、上扉2m15cmくらいか?
このように左右のゲートが異なる高さであるのは効果的な流下と潮止めを実施するために色々な操作パターンが出来るようにしてあるのだろう。
右岸側下扉の高さ135cmを超えない潮位までは、左岸側を全閉にすることで潮止めが可能であり、それを超える場合左右岸共に全閉という事になる。

この水門の操作は右岸側直上流に隣接する建物から行う。

開度の目安はこの量水漂及び、ネット配信されている、超音波水位計の水位とのこと。

こちらが超音波水位計のヘッド。右にあるのは量水漂を照らす投光器。

こちらはゲート操作盤。

操作部には4門のゲートの操作ボタンがある。

これは予備発電機。商用電源が停電した時はこの予備発電機を回してゲート操作を行うことになる。

発電電力容量は17kva。

燃料タンクは約80ℓ。

こちらが商用電源と予備電源の切り替え盤。すべて手動です。

流況を監視できるCCTVカメラです。

カメラは兵庫県、加古川市、BANBANテレビ設置の3台があるとのこと。ネット配信されている物もあるので、パソコンやスマホでも状況は確認できるとのことでした。

こちらは潮見表より作成された当番表の潮位と時間です。
潮位によっては深夜でも早朝でも出動しなければならないため、出水時だけでなく日常の管理もとても大変な事だと思います。
操作は7名が交代で実施されているとのことでしたが本当にご苦労されていることが分かりました。
この度は別府川最下流の潮止めゲートの設備を見せていただき、操作や日常管理のことについていろいろとご説明いただきました。どうかこれからも安全に良好な管理を続けていただきたいと思います。
ご説明いただきましたS理事、H委員長に深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。
別府川は加古川市の市街を内水被害から守るために改修されつつある河川だ。
その上流は曇川の末端に繋がっている。そして現在も改修工事が続いている。
その別府川の下流にある別府川防潮水門はその名のとおりの潮止め堰である。

これが別府川防潮水門(下流側)です。

上流側から見るとこのような状況。

ゲートの構造を少し説明すると・・・
ゲートは2門あり、各々上扉と下扉の2枚ゲートがある。全閉の時は下扉の上に上扉が載るような形になる。
また、左岸側ゲートと右岸側ゲートは下扉の上に上扉が載った状態だと同じ高さになるが、左岸側は下扉が低く、上扉が高い。
逆に右岸側は下扉が高く、上扉が低い構造になっており、私としては初めて見た形状であった。
写真ではちょっと見えないかも知れないけど、現在の水位は下扉の少し上くらいで流下している。量水漂で読むと約70cmなので、下扉の高さも同じく70cmくらいではないかと思う。

こちらは左岸側の上扉を降ろし、下扉と一体になった姿。
量水漂の読みでは上下2枚のゲートが合わさった天端高さは3m50cmほどだろうか?
これは左右岸の特殊堤の天端とほぼ同じ高さである。
ちなみに左岸側上扉は2m80cmほどだと想定できる。

こちらは左右両方のゲートを全閉にした状態。
左右が同じ高さであり、左岸側の特殊堤天端とほぼ同じであることがわかる。
右岸側のゲート高さは、別の写真から想定すると下扉1m35cm、上扉2m15cmくらいか?
このように左右のゲートが異なる高さであるのは効果的な流下と潮止めを実施するために色々な操作パターンが出来るようにしてあるのだろう。
右岸側下扉の高さ135cmを超えない潮位までは、左岸側を全閉にすることで潮止めが可能であり、それを超える場合左右岸共に全閉という事になる。

この水門の操作は右岸側直上流に隣接する建物から行う。

開度の目安はこの量水漂及び、ネット配信されている、超音波水位計の水位とのこと。

こちらが超音波水位計のヘッド。右にあるのは量水漂を照らす投光器。

こちらはゲート操作盤。

操作部には4門のゲートの操作ボタンがある。

これは予備発電機。商用電源が停電した時はこの予備発電機を回してゲート操作を行うことになる。

発電電力容量は17kva。

燃料タンクは約80ℓ。

こちらが商用電源と予備電源の切り替え盤。すべて手動です。

流況を監視できるCCTVカメラです。

カメラは兵庫県、加古川市、BANBANテレビ設置の3台があるとのこと。ネット配信されている物もあるので、パソコンやスマホでも状況は確認できるとのことでした。

こちらは潮見表より作成された当番表の潮位と時間です。
潮位によっては深夜でも早朝でも出動しなければならないため、出水時だけでなく日常の管理もとても大変な事だと思います。
操作は7名が交代で実施されているとのことでしたが本当にご苦労されていることが分かりました。
この度は別府川最下流の潮止めゲートの設備を見せていただき、操作や日常管理のことについていろいろとご説明いただきました。どうかこれからも安全に良好な管理を続けていただきたいと思います。
ご説明いただきましたS理事、H委員長に深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。
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