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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

過去の遺物

(6月19日の日記)
樋門の試験を実施した。
5月から11月は出水期で月に2回樋門試験を実施する。今回は6月1回目。
予定表
6月10日より、シーズン最高の水量となっている五ヶ井用水。樋門を全開にすると結構迫力のある放流となる。
全開
通常の樋門は日頃は全開なので全閉方向に操作し、リミットスイッチが働いたのを確認してから今度は全開にするのだ。
しかし、ここの樋門はほぼ全閉に近い開度で農業用水を調節しているため、普通の樋門とは逆にまず全開操作を行うのだ。
全開から全閉までは1.9mあるので結構時間がかかる。その間に投光器や予備発電機の稼働試験、周辺の清掃などをしている。
今回は内水側にあるエンジン掛けのゲートも試してみたが、エンジンが掛からない。以前、報告したはずなのに対策されていないようだ。
角落し1
内水側のエンジン巻き上げ機の下をのぞくと、色々と過去の遺物が集積されていた。
この鋼材の台の上にある角材は何だと思いますか?
フック
実はこれはゲートを点検する際にゲートの手前にある戸溝に沿ってこの角材を何本か投入し、止水して点検が出来るようにするものなのです。その昔はこの角材がゲート代わりになり流量を投入本数の増減によって調節していました。
角材端部にはフックが付けられており、”鳶口”(とびくち)というトンビの嘴のような引っ掛けが付いた道具でこのフックを引っ掛け、角材を引き上げていたようです。柄の長い鳶口が沢山管理小屋に置いてありました。
鳶口
エンジン巻き上げ機床板の下にはこのほかにアセチレンガスのバーナー(照明用)や、電柱や電話線などが放置してありました。
まるで昭和初期に戻ったような感覚でしたよ。
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