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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

燃料タンクのレストア体験

以前、姫路のM武氏が実施された燃料タンクのレストアを紹介させていただいた。私の車のタンクもレストアをしないか?とM武氏からのお誘いがあったので軽い気持ちで(簡単だろうと高をくくって・・・)タンクを外してM武秘密基地へ運び込んだ。レストア手順は・・・
1, タンクを切り開く
2,小部屋を切り開く
3,内部のフィルターを撤去する
4,蓋をするための枠を溶接する
5,内部を完璧に清掃し、金属の地肌を出す
6,燃料吸い上げパイプを底まで延長する
7,錆止めコーティングをする
8,別の鉄板で蓋を作りビス止めする
9,完成
ではこれから写真を交えて作業の経過をご説明します。まず今回外したタンクです。これにあらかじめ製作しておいた蓋固定用の枠をあてがい、切り開く部分のケガキをします。そしてサンダーで切り開きます。
11対象タンク 12取り付ける枠 13開削
このタンクは東京のY中さんから以前ゆずっていただいたもので、その後、かの「タンク踊り」家元H口さんの教えに基づき「漬け置きサビアウト」処理、さらに高圧洗浄を施したものである。しかし・・・切り開いてみると・・・・・
14サビ剥離 15内部の状況 18天井の裏
結構なサビである。これは処理した後に発生したのか?それとも、もともとこの程度しかとれなかったのかはよく分からない。でも、剥離したサビは結構おおかったので、処理後使用している中で、残っていた浮きサビが剥離したものと思われる。 次ぎに内部にある小部屋の上の部分を切り開く。
16小部屋開削 17綺麗なフィルター
小部屋の中も剥離したサビが結構多かった。しかし、以外と燃料フィルターはきれいであり、タール状のものも全く付いていなかった。Y中さんのタンクの保管状況がきわめて良かったことが伺える。 さて、お次は枠の溶接である。シャコ万で枠をタンクに固定し、TIG溶接で溶接棒を使わず、溶接していく。私はTIG溶接は初めての経験なのだが、交流アーク溶接に比べ、フラックスの煙もなく非常に視界良好で使いやすい。ただ、枠の鋼材自体を溶かしながら溶接していくので時間がかかる。
19枠溶接 20枠溶接2 21枠溶接3 22TIG溶接機
燃料タンクの天井部分は波板になっており、2つの辺はまっすぐなので、溶接は容易なのだが残る2つの辺は波があり、そのままでは溶接出来ない。多少の歪みは出るが、波の部分をシャコ万で挟んで潰し、枠とピッタリ重なるようにして溶接する。
23浪板潰し 24浪板潰し2 25藩自動溶接機 26溶接中
タンクの板厚は0.8mmくらいしかないので、TIGで溶接していると、板が融けてしまうことがある。その時には上記の交流100V半自動アーク溶接機を使った。細い溶棒が自動で繰り出され、使いやすい。M武氏に手直しをして貰っているところです。
ここまでの作業で、ほぼ1日かかってしまいました。続きは翌日となりました。
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コメントコメント


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おお○中さん、
意外な所で意外な方のお名前が(笑)

FC用トラストマフラ片っぽ流用品は、いい音してまっせ。(笑)

117おやじ | URL | 2008年08月27日(Wed)23:29 [EDIT]


117おやじさん

ご無沙汰しております。LSDバキバキのY中さん(笑)には随分と御世話になっております。今回レストア中のタンクも元はY中さんから譲っていただいたものでした。私のはかなり程度が悪く半年に一度は外付けフィルターを掃除しないと息つきしていました。
今回のタンクレストアでしばらくは燃料タンクの心配をしなくてよくなれば幸運なことです。
続きをご期待ください♪

四方山果無 | URL | 2008年08月28日(Thu)00:09 [EDIT]