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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

出水の状況

(これは8月15日の記事です)
8月13日(金)より延々と加古川曇川地点の水位を気にしている。
雨は降り方に強弱はあるがずっと降っている。この雨は8月20日ころまで続くとのことで、各地に警報や注意報が出されている。
いつも見せていただいている兵庫県加古川土木の曇川排水機場にある水位表示。
朝7時前には内水側(曇川)の水位が3mに達した。
金曜日より曇川樋門は全開に、加古川市内に流下する五ヶ井農業用水路のゲート4門は全閉にしている。
内水最高水位
それなのに水位が徐々に上がっていくのは上流からの水が増えているからか?
水位が2.9mを超えると現在改修中の別府川(放水路)へも越流していくのでそれほど心配はしなくていいと思うが、
加古川本川水位がまだ十分低いのに、なぜもっとそちらの方へ流れないのか?である。
最高水位
11時前、本川水位も徐々に上がってきて水位差約60センチ。曇川水位が下がっているのは恐らく排水機場のポンプを動かしているからだろう。ここは樋門を閉めなくてもポンプを動かすようだ。
操作盤
ポンプ場地点で水位差60センチなので樋門地点の状況はどうか確認しに行く。
樋門地点では内水位(曇川)と外水位(加古川本川)の水位差は-3センチ、逆流?
樋門では逆転
流向を確認しに行くと本川の水位はずいぶん上がっていました。高水敷のマラソンコースの橋の桁下近くまで水がありました。
本川状況
しかし、曇川からの水はまだちゃんと本川に流れていました。
順流
樋門地点では内水位計と外水位計が堤防を挟んだ至近にあるため樋門を全開にしていると表示する水位はほとんど同じ値になるんでしょうね。ちなみに曇川樋門の操作水位は1.6m、まだ30センチほど余裕があります。警戒態勢に入るのは樋門地点の外水位が0.9mに達した時なのですが出動の指示がなかったのは加古川大堰下流水位の値で判断されているからかも知れません。
幸いこれ以上の水位上昇は無く、この後徐々に水位は下がってきました。
この後、曇川上流の五ヶ井用水との合流点を見に行きました。曇川は結構な水量がありました。また、五ヶ井用水も取水のままでした。洪水が予想されるときは農業用水の取水は止めてもいいような気がします。
曇川上流
加古川大堰は全ゲート全開状態です。本川流量約1160トン/秒という情報がファクシミリで樋門詰め所に入っていました。
加古川大堰は全開
樋門操作員を受託してからは、地域の降雨がずいぶん気になります。(以前は近畿全体の雨を気にしていましたが)
今まで2年間は平和でしたが今年はどうなるか?気候穏やかなることを祈りたいと思います。
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コメントコメント


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いろいろな仕事が社会を支えてるんだなと、実感する記事でした

mmdaichi | URL | 2021年08月19日(Thu)20:37 [EDIT]


mmdaichiさん
河川に係ることは多くの方たちが担われていますね。私がお手伝いしている樋門も国交省、県土木、土地改良区そして地元の水利組合からの受託です。前2者は水防関係、後2者は農業利水です。

四方山果無 | URL | 2021年08月22日(Sun)03:59 [EDIT]