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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

キャブレターのオーバーホール(その3)

(2月2日の記事です)
キャブレターのオーバーホールもぼちぼち進んでいます。
プロならばこんな作業20~30分でやってしまうのだろうけど、原理を知らない素人はマニュアルを見つつ、石橋をたたきつつ、恐る恐るなのです。
 さて今回は3回目、夥しいバルブやオリフィスを一つずつ探しながら疎通を確認してゆく。
パワーヒューエルチューブ加速ポンプジェット
この写真には燃料やエアが通る、もしくは出てくるところが7か所もある!
一番左の筒が”加速ポンプジェット”アクセルを急激に踏むと先日ばらした”加速ポンプ”のダイヤフラムが押され、燃料が噴き出すところ、一時的に燃料を多く供給してエンジン回転を上げる仕組み。このジェットは前回、加速ポンプ分解時に疎通は確認した。その右横の筒が”メインノズル”。フロート室から燃料を吸い上げバレルの中に噴射するメインのノズル。こいつも前回エマルジョンチューブ側と、フロート室のメインジェットから疎通を確認。その右のねじみたいなのが”エマルジョンチューブ付きエア補正ジェット”これも前回確認。下の方に黒く二つ写っている穴は、一つはパイロットエア通路、もう一つは補助エア通路。ここは今回疎通確認。残る二つはなんだかわからないがエア補正ジェット横の小さな穴はフロート室の底部に通じており、疎通確認。奥のノックピン横の穴は何だかわからない。
メインバイパスボリューム
お次の写真は、左上のホースが付いているところはたぶんディストリビュータの進角用の負圧取り出し口。その下の大きなねじが”バイパススクリュー”、更にその右が”ボリュームコントロールスクリュー”この二つのねじがこのソレックスキャブの調整点。締めこんである位置を確認した後、外して清掃する。その右が”電磁式カットオフバルブ”こいつは次回ばらす。一番下の大きいボルトが”メインジェットカバープラグ”。こいつを外して、フロート室内にある”メインジェット”を外し清掃する。ここは前回ばらして詰まっていたので疎通させたところだ。
これが取り出した”ボリュームコントロールスクリュー。
ボリュームコントロール
最後に加速ポンプ側についている二つのボルト、一つが”パイロットジェット”、もう一つが”補助ジェット”。これも今回清掃を実施。とりあえず目の付くところは順次清掃や疎通確認を実施してきた。
パイロット
さて、残るは電磁式カットオフバルブと、チョークヒーターエレメントの動作試験だ。
そして最大の懸案が一つ。それは上の写真の右下、まるいへこみがあるが、これは前回ばらした加速ポンプのついていたところ。この中に穴が二つあり、その一つがフロート室につながっている、そしてこの通路の途中に逆流防止用ボールがはいっているのだが、フロート室側からキャブクリーナーを吹き込んでも通路が通らない。恐らく逆流防止用ボールがガソリンの析出物で固着してしまっているのだろう。構造的に、ボールを入れた後、蓋を打ち込んでしまっているのでどうして固着を外そうかと悩んでいるところなのである。
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