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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

映画「ふたり」

映画「ふたり」 「ふたり」を観た。人生を抱きしめたくなる映画である。そしてなんと自分は遠くへ来てしまったのだろうかと反省させられた作品である。この焦り、不安、自分は実は病気ではないのか・・・・と思うほど・・・「人生は楽しいことも辛いことも全て自分でもっていかねばならない・・・」

ヒロインの親友である旅館の娘の言葉である。現実をしっかり観て、気丈に生きていく姿が素晴らしい。そして、親友を気遣うやさしさが。なんでも出来るおねえちゃん。死んでしまった「おばけ」のお姉ちゃんにたよって生きてゆく主人公の心の成長が描かれている。 青春は、そして人生はなんてすばらしいのだろう。なぜ自分はこの輝く星のような人生を粗末にあくせくと生きているのだろう。生きるということの、もっと大切な感じなければならない部分が全く分かっていない自分。こんな心揺さぶられる映画を見ると、気が狂いそうなほどの反省と焦りが湧いてくる。 自分はこんな感情の流れの制御が下手なのかも知れない。 原作、赤川次郎、監督、大林宣彦、主題歌「草の思い」は作詞が大林である。尾道三部作の一つであり、尾道の坂や港町が映し出され、懐かしい感情がわいてくる。自分の田舎でもないのだけれど、なぜだか懐かしい風景なのである。 人は二度死ぬ・・・と誰かが言っていた。一度目の死は物理的な死、そして二度目は人の意識から忘れ去られることでの死である。おねえちゃんは「おばけ」ではなくなったけれど、妹の心の中にずっと生きていく、そのために、妹はお姉ちゃんのことを書き留めようとする。赤川次郎という物書きの心情を表したものだろう。これは”おみとしのり”が石田ひかりに船で旅をする仕事に一緒に行ってくれないか・・・と(これはプロポーズでもあるのだが)言った時、石田ひかりは「私は心の中でどこへでも行けるし、だれとでも会える。だからここに居る。」と応えた。これも物書きとしての心情であろう。 今の自分の生き方は外部から規定されている、そして皮相的な面でしかこのかけがえのない人生のことを考えていないような気がする。自分自身はこのような映画から受けた感銘を力に自分の今持っているこの焦りをなんとか制御したいものである。そして人生を噛み締めて生きて行きたいものである。 「遠くにいても近い人、近くにいても遠い人」これは大林の好きなフレイズなのだろうか?「あした」にも同じ言葉が出てくる。人と人との関わりとはそういう面がある。だからこそこの映画に出てくる父親役の岸辺一徳の浮気は罪の重さを感じさせてしまう。世の中には気丈な人たちばかりが暮らしているわけではない。弱くても不器用でも、一生懸命に生きていくことの大切さ。これもこの映画の一つのテーマかも知れない。

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