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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

映画「ストレイトストーリー」

映画「ストレイトストーリー」 10年前に仲違えをした兄が病気で倒れた。弟は兄に会うために遠くの町まで旅をするという話しである。 病気で目が見えにくい、そして杖無しには歩けない73歳の弟が庭の芝刈りに使う小さな小さなトラクターにトレーラーを付け、はるばる500キロ先の兄に会いに行く。トラクタの速度は時速8キロ。数週間かけて行くのである。その旅の間に出会う人々に対して語る主人公の話、そして、出会う人々の暖かい対応そして、主人公の語る言葉の重さが印象に残る。

ストーリー自体は非常にシンプルである。しかし奥深い映画である。ヒッチハイクをしていた妊娠している少女に食事と自分の毛布を与える。何も持たない少女はお礼に薪を集めてくれていた。戦争に行き、そのショックから立ち直れず酒浸りになっている人に対する自分の身の上話。兄に会いに行くたびの途中で出会った人々とのふれあい一つ一つが心に突き刺さる。 急な坂道でブレーキが効かず命は助かったもののトラクタが壊れてしまった折り、庭先にキャンプをさせてくれる親切な人との語らい。また、途中自転車のレースで会った若者との話の仲で、歳をとることについての良いこと悪いことについての語らい。「若いときの事を憶えていること・・・・」が一番つらい・・・これもまた真実だと思う。 兄とは昔、仲が良かった。しかし、いまとなっては原因はどうでもよいことではあるが、10年前断絶する仲違えをしてしまった。しかし、歳の近い兄弟は信頼でき、大切にしなければならない・・・トラクタの修理を頼んだ、口げんかばかりしている仲の悪い兄弟に話して聞かせる場面も見物である。 人は決して一人では生きていけない。人と人との関わりあいの中で生きてゆけるものなのである。そんなことを再認識させられる映画である。それからもう一つ、主人公の生き方も大切なポイントである。日常的に使う「頑固」この言葉にはいろんな評価があるだろう。自分の主張を持つこと、正しいと思う事を主張する事、これは大切なことである。主人公は相当な頑固者なのである。しかし、それを曲げて自尊心を押さえてもやり遂げなければならない事がある。年老いた主人公にとって、兄に会いに行き仲直りすることがまさにそれなのだ。 500キロという距離は車で行けば1日も懸からない、しかし、運転免許もなく、目も見えにくく、人に頼るのもいや。とにかく自分の力で兄に会いに行くのだという決意のもと、途中でトラクタが故障してしまい、親切な人が車で送ろうと言ってくれても、それを断り自分の力でやり抜くと主張する。これが大切であり、その行為が兄に会いにいくために必要なことであったのだ。果たして弟は兄に会い、仲直りすることができるのだろうか? 1999 アメリカ

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