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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

直流電源装置の修理

アマチュア無線の無線機に電源を供給している直流電源装置が不調になった。
全景
しばらく前より受信していると、時折無線機が不調になっていた。無線機自体の問題かな?と思っていたのだが、先日友人が軽トラのシガーライタープラグが不調だとのことで修理をしたとき、こいつを使ってドライブレコーダーやその他電装品の動作確認をしていた時にこの電源装置の不調に気付いたのだ。無線機の不調ではなかった。
電圧系
どんな不調かというと、時折出力電圧が変動するのである。
電圧調整用のツマミがフロントパネルにあるのだが、回してもスムーズに電圧が変化しない。
此処が怪しい
ということで、カバーを外し、内部の確認。装置自体はコンパクトなのだが、結構大きなトランス(変圧器)が付いていて重い!軽いスイッチングレギュレータが電源装置のトレンドの今、なかなかレトロな作りである。
大きなトランス
果たして電圧調整ツマミはかなり安価そうな可変抵抗器が使われていた。試しに、可変抵抗器の摺動部分にゴミでもついているのではないかと思い、洗浄剤を吹き付けるも状態は変化せず。整流器自体の電圧は正常に出ており、ヒューズも切れないので整流部に問題はない。電圧変動が起きるのは電圧制御部分。時折変動するのは接触不良が原因と想定し、制御基板の上の部品を当たって行くと・・・見つかりました(^^♪、原因はこの小さな可変抵抗器の接触不良でした。こちらに洗浄剤を吹き付けて動作は良好になりました。
此処でした
故障原因の調査とか、修理はそれなりに面白いところがある。修理も趣味的なところ(もっとも、この類の機器はすべて趣味の世界の物ですが・・・)と言えなくもないが、最近は若干考え方が変わって来た。今、こんなことをしてていいのだろうかと思うようになってきたのだ。他の人から修理などを依頼された事はそれなりに対処出来れば喜んでもらえるのでいいのだが、自分の事となると何だかムダな事をしているような気になってしまう今日この頃なのである。(うまく修理できれば多少の達成感があるのは事実なのだけど)

最近こんな風に考えるようになった背景には、親友であった東京福生の故Hさんが居る。彼より亡くなる前にいただいたレトロな無線機や自作のアンプが何台かある。それをいじっていてある重大な発見をした。いただいた機器の大半に同じ傾向がある。H氏の触って来た形跡を見て気付いた傾向なのだ。
それはとても意味深く、生きて行く中(死に向かっていく中)で出会う事象に対する処し方なのである。
過去にあった、自分の中でかなえられなかった事、今はその鬱積した思いを満たすことが曲がりなりにも出来る境遇になった。そしてそれが満たされた時、その先に見えたものをどう感じるか、次へのステップが踏める時間的余裕はもう無い。その時に人はどう考え、どう処していくのか?。そんなことが朧気ながら見えてきたのである。

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