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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

ナモナキラクエン(小路幸也)2012年8月

彼の作品は2冊目、最初によんだのは「東京ピーターパン」、しかしそれよりは数段に良かった。物語の中に出てくるキャラクターをみんな抱きしめたいと思う小説でした。
ナモナキラクエン

 ある日空からタコが降ってくる。タコは凧だ。当たり前だろ。それがきっかけとなって知り合った大学生サーさんとその後輩はるか。実はサーさんには悲しい過去があった。そのトラウマから、自分の傍には大切な人を置かないと決めていた。子供の頃に自分の大切な人が次々と自分の傍から離れていってしまったからだ。
 お母さんは4人も自分から去って行ってしまったのだ。こんな事を書くと、何で4人?と思われるかも知れない。彼には3人の兄弟が居て、全てお母さんが違うのだ。そしてそのお母さんが自分から離れて行ってしまうと言うことは離婚?自分の父親は何て悪いやつなのだろうと思うのが普通。しかし、実はそうではなかった・・・というのが粗方のストーリーだろう。父親が突然死したあと、そのことを伝えるために兄弟4人が各々の母親に順番に会いに行く。しかしそこでも解らない謎。この謎はやがて、夏の終わり、入り江のボートの上で解き明かされて行く。
 “僕たちに不要なものは何も与えない“母親の一人からの言葉の持つ意味。
そう、それが小説の題名にもなっているのだろう。良かったです。

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