(10月11日の記事です)
稲刈りが半分完了すると、乾燥機を稼働させる。
籾の水分量を所定の値(14.5%)まで低下させるためだ。

農業倉庫の中は年に一度の”籾摺りフォーメーション”に機械を入れ替えます。
本当に倉庫の中の機械はことごとく一度外へ出さないと籾摺りフォーメーションが完成できません。
昔からもっと合理的な方法はないものか・・・?とずっと模索していたのですが、倉庫自体の抜本的な改修が必要なのと、どうせ年に1回のことだから・・・。と今年もまた機械を引っ張り出しているのです。
まあ、唯一の効果としてはこの機会に倉庫の床面が掃除出来る事。
これは精神衛生上も、実際の衛生上も非常によろしい。
農業倉庫はトラクターやコンバインが持ち込む泥や藁屑などで結構よごれているのです。
だから、いつもこの機会に我が掃除マシーン、愛称”R2D2”を発進させ、床ゴミ殲滅作戦を実施するのです。

そしてまた、こちらも年に1回だからとレストア中のカルマンギア”クロ”に胸襟?を開いてもらい”もみ殻ホース”を通させていただくのです。マニアが見たら呆れられるでしょうね。

刈り取りが終わった前の田に籾ネットをセットしてカルマンギアの胎内を抜けてきた籾ホースをジョイント、籾摺りを始めます。

これで約半分の収穫量です。零細です。

稲刈り終了後のコンバインハーベスタは外せるカバーはすべて外し、開けれる開口部はすべて開口、籾粒ひとつ残さないように圧縮エアーで完璧に清掃し、藁送りコンベヤや刈り取り刃、プーリー部分の軸に注油をします。最後に開口部を完全密閉して保管状態となります。なにせ、籾が残っていたらハツカネズミの巣になっちゃいますから。
そして、300万円もする農業機械です。決して原価償却は出来ませんからとにかく延命を心がけます。
という事で今年の水稲耕作は完了したのでした。
ちなみに収量は昨年より1.5袋減でした。夏場の長雨による日照不足の影響だと思われますが、ほかの方の状況はもっと悪いようです。1.5袋減で済んだのは今シーズン緑肥としてレンゲを蒔いたからかも知れません。