みなさんから暖かいお言葉をいただいていたカルマンギアのワイパーモーターなのですが、先日ヤフオクで壊れたモーターを入手し、本日、ローターのみを入れ替えてやろうとおもっていたのですが、電源につないだ所、なんと、動きました!

原因を推測するに、恐らくギアボックス内の大量のグリスの固化ではなかったかと。前回バラした時に大量のグリスは除去し、必要な量のみをのこして置いたのでした。そして、スレート葺きの暑い!!倉庫の2階に放置しておいたので、恐らくグリスは軟化したのだろうと思います。今回、ローターを交換すべく、カバーを外して、試しにローターを回してみた所、以外にスムーズに回るではありませんか。試しに電源をつないだ所、何のことはない、元気良く回りだしたのでした。

結局、ローターの交換はせず、定位置ストップ機構の動作確認を行い再び保存モードになったのでした。
定位置停止機構(と私が勝手に名前を付けただけなのですが、)は、ギヤボックスの中にカムとプッシュロッドが組み込まれており、ギヤボックスの主軸が一定の角度に来たところでプッシュロッドがカムに押され、さらに、ロッドが電気接点を押すというものです。ワイパーを止めようとスイッチを切っても、ワイパーブレードが一定の位置に来るまでは、接点が繋がっており、継続して動作し、決められた位置に来た時に接点が押され電源が切れ、止まるというものです。きわめてプリミティブな機構であり、故障もすくないのではないかと思いました。

さて、このモーターにはもう一つ特異な所があります。1966年式のカルマンギアは本来バッテリー電圧は6Vなのです。後年、12V化されたため、ワイパーモーターにはこのようなホーロー抵抗の摺動タイプが付いていました。この抵抗器の替わりに連続的に電圧を変化出来る回路を組み込めば無段階速度調整型ワイパーになるでしょうね。楽しみが一つ増えました。

今日はあいにくの雨だったので、大半は部屋にこもっていましたが、午前中、姫路にある巨大なホームセンターへ行き、ガスケット用の紙を買ってきました。以前Gやんさんに売っている事を教えてもらっていたのですが、これの他にも興味ある道具や素材が沢山あり、見ているだけで色々と構想が広がります。もう少し自宅から近いと言うことは無いのですがね。

このガスケットは先日入手した、カルマンギアのミッション前端のカバー(バックアップランプスイッチ付き)をミッションに組み付ける際に必要なもので、元々ついていたカバーを外した所、ガスケットが破れてしまったのでした(もっとも、外した時には新品への交換が基本でしょうけど)。こちらの方も近々ミッションを清掃して組み付けようと考えています。
カルマンギアのレストアも”牛歩の歩み”ですが、ゆっくりと楽しみながら進めたいと思っています。(出来てしまえば車検や保険など経費がかかりますものね)