さて、プレーヤー修理のその後ですが、今回は例のプレーヤーのパンフレットを見ながら、障害箇所の想定です。

このプレーヤーのターンテーブルはACサーボモーターを使用しており、その制御には水晶発振(9MHz)を使用し、分周して、アルミのターンテーブルの内周に磁気記録させた1000個のパルスと比較させ、その位相差で速度を制御しているとのことです。
また、回転数のかくにんに使用するストロボの発光は、同じ水晶発振の分周を使用しているため、ストロボの発行が正常であれば、水晶発振は正常と考えられます。磁気ヘッドで検出したパルスはTA7122BPというプリアンプICで増幅され、二つあるヘッドで方向の検出、パルスの断続により回転の検出、そして検出パルスを分周して、水晶発振の周波数と比較しています。
これら全ての信号を処理しているのが、NPC7930というLSIのようで、これから出力された電圧をHA17902Pというオペアンプにより電圧比較し、ACサーボモーターの制御をしているようです。
これらの制御回路に使用する電圧は、3端子レギュレータにより、直流5Vがつくられ、供給されているようですが、この回路が2組あります。なぜ二つの5V出力の電源が必要なのか不明ですが、とりあえずどちらも5Vは出力されていました。
とりあえず、今回確認出来たことは、水晶発振はOK、制御電源もOK、という所です。次回は磁気ヘッドからの信号出力を確認します。