さて泥縄で始めたサンドブラストキャビネットの製作。先週はとりあえず大まかな部分ができあがり、今週、残りの部分を完成させ、初使用という予定で作業を進めていました。
して、現在の状況は・・・・

まず、キャビネットの板の隙間をシリコンコーキングでふさぐ。

キャビネット上端はガラスの開閉を行うので、隙間ができないように、スポンジを張る。

そして、針金で固定する。

今回購入した落下式ブラストガン。結構高価でした。

圧縮空気の中の水分を分離するフィルターです。

今回の用途は主に錆び落としなので、「アルミナの100番」を購入しました。

防塵のためにはキャビネット内部が負圧になることが望ましいので、古掃除機を使って吸引です。吸い込み口には換気扇用のフィルターを輪ゴムで止めています。

内部はこんな感じです。使用時には床面にゴミ袋を敷いて砂の回収がしやすいようにします。

水分を取り除くフィルターはブラストガンの手前に装着。

さて、いよいよ初使用です!最初の処理対象は「たま」のホイール。元々黒塗装であった上に、水色がぬられているんですが、下地処理が悪かったのか、ペリペリとはがれてきています。また、20数年も放置されてきた物ですので、錆びてもいます。

使用状況はこんな感じです。息子に写してもらいました。(あーメタボリック予備軍)

キャビネット内部はこんな状態。結構誇りが舞い上がっていますが、外部にはほとんど漏れて来ません。うーん、素晴らしい!

砂がなくなったので、出来を見てみます。美しく鉄の地肌が現れています。塗装は水色の上塗りだけではなく、その下の黒色もすべて剥がれました。ちなみに空気圧は5Kgf/Cm2で吹いています。
水分分離フィルターには少し水が溜まっていました。効果はあるようです。
と、なにもかも全てがうまく行ったように書いていますが、じつわ、そうではありません。まず、「砂」がすぐになくなってしまいます。断続的にほんの3分ほど吹くともうありません。そのつど蓋をあけ、中の物を取り出し、下に敷いたビニールのゴミ袋をあげて、砂を寄せ、また、ガンのタンクに戻すのです。これが結構面倒くさい。ほんとうなら、キャビネットの床はすり鉢状にして、砂が勝手に集まってくるようにした方がいいのですが、難しそうなので今回は見送ったのでした。でも、これは必要ですね。
それから、けっこう空気量が必要です。先日購入した40リットルのコンプレッサーも連続使用すると調子が悪くなるし、圧も下がってくるので、うまくブラストがかかりません。もっとも、前記の砂の問題もあるので、連続使用は出来ないのですが、これは致し方ないことでしょう。
とりあえず今日は、砂の回収をやりやすくするためのすり鉢を考えてみようと思っています。