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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

カルマンレストア事始め(その10)キャビネット改良

 先週作ったサンドブラストキャビネット、密閉性は非常によく、クリーンな環境で作業出来るんだけど、一つ使い勝手が非常に悪い部分がある。それは砂の回収方法。多くの市販のブラストキャビネットは底がテーパー状になっており、吹いた砂がここに溜まるようになっている。今日はこれと同じように”すり鉢状”の底をつけ、砂が自動的に集まり、ひとまとまりになるようにする。材料は、これも倉庫にあった廃材のカラー鉄板の端切れです。  1.段ボールで試作 まずは段ボール紙で試作。イメージをつかむ。(なんだか段ボール製でも十分みたい) 2.けがき 次にトタン板にけがきをし、金切りはさみで材料を切っていく。 3.切り出し 切り出し完了の部材。 4.曲げ加工 Lアングルや角材を使って曲げ加工を行い、次に組み立てる。 5.組立 だんだん形になってきた。 6.細部の加工 四隅の柱部分を切り取り、真ん中に穴を。 7.はめ込み いよいよキャビネットにはめ込みです。あ、その前に、底の部分に穴を開けます。 8.完成 はめ込んだら、木ねじで固定。後は、隙間をシリコンシーラントでふさぐと出来上がり。 素人にしては結構良い仕上がりだと自己満足しています。 来週はこの上に金網を張り、ゴム手袋の穴を少し上に開け直します。 なかなか、ホイールの錆び落としが再開出来ませんね。

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カルマンレストア事始め(その9)サンドブラスト事始め

 さて泥縄で始めたサンドブラストキャビネットの製作。先週はとりあえず大まかな部分ができあがり、今週、残りの部分を完成させ、初使用という予定で作業を進めていました。  して、現在の状況は・・・・ 1.コーキング まず、キャビネットの板の隙間をシリコンコーキングでふさぐ。 2.気密スポンジ キャビネット上端はガラスの開閉を行うので、隙間ができないように、スポンジを張る。 3.密閉の方法 そして、針金で固定する。 4.落下式ブラストガン 今回購入した落下式ブラストガン。結構高価でした。 5.水分分離フィルタ 圧縮空気の中の水分を分離するフィルターです。 6.メディア 今回の用途は主に錆び落としなので、「アルミナの100番」を購入しました。 7.吸引方法 防塵のためにはキャビネット内部が負圧になることが望ましいので、古掃除機を使って吸引です。吸い込み口には換気扇用のフィルターを輪ゴムで止めています。 8.内部はこんな感じ 内部はこんな感じです。使用時には床面にゴミ袋を敷いて砂の回収がしやすいようにします。 9.水分除去フィルタ取り付け 水分を取り除くフィルターはブラストガンの手前に装着。 10.処理前 さて、いよいよ初使用です!最初の処理対象は「たま」のホイール。元々黒塗装であった上に、水色がぬられているんですが、下地処理が悪かったのか、ペリペリとはがれてきています。また、20数年も放置されてきた物ですので、錆びてもいます。 11.こんな感じで使う 使用状況はこんな感じです。息子に写してもらいました。(あーメタボリック予備軍) 12.内部の様子 13.なかなか素晴らしい キャビネット内部はこんな状態。結構誇りが舞い上がっていますが、外部にはほとんど漏れて来ません。うーん、素晴らしい! 14.処理中 15.素晴らしい出来。 砂がなくなったので、出来を見てみます。美しく鉄の地肌が現れています。塗装は水色の上塗りだけではなく、その下の黒色もすべて剥がれました。ちなみに空気圧は5Kgf/Cm2で吹いています。  水分分離フィルターには少し水が溜まっていました。効果はあるようです。  と、なにもかも全てがうまく行ったように書いていますが、じつわ、そうではありません。まず、「砂」がすぐになくなってしまいます。断続的にほんの3分ほど吹くともうありません。そのつど蓋をあけ、中の物を取り出し、下に敷いたビニールのゴミ袋をあげて、砂を寄せ、また、ガンのタンクに戻すのです。これが結構面倒くさい。ほんとうなら、キャビネットの床はすり鉢状にして、砂が勝手に集まってくるようにした方がいいのですが、難しそうなので今回は見送ったのでした。でも、これは必要ですね。  それから、けっこう空気量が必要です。先日購入した40リットルのコンプレッサーも連続使用すると調子が悪くなるし、圧も下がってくるので、うまくブラストがかかりません。もっとも、前記の砂の問題もあるので、連続使用は出来ないのですが、これは致し方ないことでしょう。  とりあえず今日は、砂の回収をやりやすくするためのすり鉢を考えてみようと思っています。

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カルマンレストア事始め(その8)ブラストキャビネット製作

 あー、もう8回目を向かえるこのコーナー。レストアと言っておきながら、未だになにも手を着けていない状態なのです。中古部品を買ったり、図書を買ったり、コンプレッサーを買ったりで、今回はブラストキャビネットを作ってみました。ま、将来?のための準備は少しずつ進んでいると納得しているのです。  検索エンジンに”サンドブラスト”と打ち込むと、結構たくさんの情報が出てきます。照明やメディア回収装置を備えた素晴らしいキャビネットから、押入収納ボックスに穴を開けた手作りキャビネット等々。「たま」のレストアにサンドブラストがどれだけ稼働するのかはよくわかりませんが、当面目の前にある鉄チンホイールを綺麗にしてやらねばと努力している次第なのです。”労力かけてもお金はかけない(かけるお金がない)”というかの、うんつく師匠を見習い、ひたすら効率の悪い仕事をしているのです。  でも、ホイールを見てからサンドブラストキャビネットを作るなんて、ほんとうに”泥縄”ですね。 1.枠 2.手を入れるところ 3.内部  稲刈り、籾すりの終わった、農業倉庫の中で、廃材集めて作ったのがこれ。材木は巨大なケーブルドラムの解体品と古いコンパネ。のぞき窓は撤去した窓ガラスをサッシュごと使用。唯一の新品は、ほらみえるでしょ。青いゴム手袋。  内空は60センチ×70センチ、高さ60センチ、とりあえずホイールが中に入る大きさにしたのと、将来長い物が入るように、左側面の板は自由に取り外し延長できるようにしている。 4.ほぼ完成 5.こんな風に開きます この中で落下式ブラストガンで吹きます。吸引は古掃除機を使う予定。現在、コンパネの隙間にシリコンシールを注入して固化するまで放置しているところで、実際に吹くのは来週の土日となります。さてうまくいくかどうか?

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カルマンレストア事始め(その7)コンプレッサー購入!

  コンプレッサー2台目買っちゃいました。今までは25リットルタンクのかなり小ぶりなものがあったのですが、117クーペの全塗装の時に、ハードな連続使用をしたため、なんだか音がおかしくなり、ついでに冷却ファンが軸からはずれ、羽が1枚折れ、修理しようとしたら、今度はファンが自分の方に飛んでくるという恐怖を味わい、腕に2条の切り傷までこしらえてしまった・・・・というのを使っていました。  補助タンクをつけようかと思ったのですが、これが意外と高価!結局ヤフオクで新しいのを購入したわけです。.  1.コンプレッサー全景 2.銘板 3.ゲージ  今回買ったのはこれ。中国製で、8kgf/cm2、2.5HP、40リットルという代物。ま、試運転してみると、それなりに動くし、圧力スイッチも働いているし、吐出圧も調整出来るので、値段の割にはいいのかな・・・?と。  実は中古コンプレッサーを117クーペオーナーズクラブのS村さんにさがしてくれるようお願いしていたのですが、三相モーターのものはたくさんあるけれど、単相のものはなかなか無いとのことでした。 これから「たま」のレストアをするに当たり、ブラストや塗装のためにコンプレッサーは必需品ですし、今ある小さなのは壊れかけで、とても全塗装には耐えられないので購入した次第です。  さて、コンプレッサーが手に入ったことだし、お次はブラストキャビネットの製作をしようと考えています。

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稲刈り

 今年は1週間はやく稲刈りが始まった。元々瀬戸内は温暖な気候のせいか、田植えが遅い。近畿地方の北部や、北陸方面より1ヶ月も遅いのだ。かつてこのあたりは昔は二毛作をしていた。冬場は麦を作り、収穫が終わると、田植えをして稲作りをしていた。だから田植えシーズンは麦の取り入れと稲の田植えで非常に忙しかったようである。私が子供の頃・・・今から約40年前(うー歳がばれる)までは麦を作っていたのだが、収益が悪く、作業は大変ということで、やめてしまったようだが、その名残もあって、田植えや稲刈りが遅いのである。  今年は、若干田植えを早めたことと、台風が迫ってきているとのことで、早めの稲刈りとなったわけであるが、冷夏の影響もあまり受けず今年も豊作のようである。 田 稲刈り 写真はコンバインハーベスタで刈り取り脱穀を行っているところである。 コンバインで収穫した稲は乾燥機に入れ、約30時間ほど乾燥させる。刈り取り直後の稲は含水比約23パーセント。それを乾燥機に入れ約15パーセントまで乾燥させ、脱穀して出荷することとなる。 明日は仕事を休んで脱穀し、もしお天気がよければ次の田の稲刈りをする予定だ。  乾燥の管理は全て自動制御である。一定時間ごとに自動的に乾燥機内より、籾をサンプリングし、含水比を自動計測、3回の平均を算出し、設定値になれば自動停止を行うのだ。 乾燥機 測定器 これが、自動計測機器だ。農業もずいぶん楽になったものだが、結局高価な機械を導入し、採算が合わない作業をしているのである。唯一のメリットは安心できる新米が食えることぐらいか?  

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カルマンレストア事始め(その6)中古部品

 本日より稲刈り。といってもさくじつまでお天気が悪く、田圃が乾いていないため、今日は、コンバインを入れるための隅刈りと乾燥機などの設営と試運転をやりました。明日は晴れてくれるといいのですが。
 あ、私は決して篤農家でもなく、勤勉な人間でもありません。とりあえず、稲刈りがおわれば、「たま」を引き取ることが出来るからなのです。(現金なやつなのです)
 で、それまでは、日々ヤフオクを見ながら不足している部品を入札していました。当面入手できた部品は以下のとおり。
中古ホイール タイヤ ホイールキャップ ステッププレート
ゴム製品
 まず、ホイール。カルマンギアから取り外したホイールは1本がかなり錆びていて縁の部分が一部ありませんでした。スペアタイヤの物を使おうとしたのですが、スペアタイヤもなし。たまたま、同じホイールがオークションに出ていましたので入札したものです。8本のうち、良好なもの5本を錆び落とし、塗装しようと思っています。
 次にタイヤ、もともと装着されていたものと同じサイズ165-80-15の中古タイヤを購入。後日スペア用を1本購入予定。
 ホイールキャップ。綺麗なキャップだったのですが、この記事を書いている途中で”14さん”よりコメントをいただきました。このホイールキャップはどうやら、このホイールには装着出来ないようです。残念です。でも、フォルクスワーゲンの新品部品って結構販売されているんですね。それも、驚くほど高価ではなくって。「117クーペハンドメイド」の中古部品の驚異的な値段に比べると、ごく良識的な価格だと思います。発売されて半世紀近くも経過している車の部品を製作してくれている業者があるなんてちょっと驚きです。逆に考えれば、この車はそれだけ多くの人に今も乗られているということでしょうか。カルマンギアの新品ホイールキャップもあるようで安心しました。
 これはステップのガードのようです。下のゴム製品と一緒に購入しました。旧車のレストア時、一番困るのはゴム部品やモールが入手出来ないことです。117クーペもそうでした。カルマンギアははたしてゴム製品はあるのかどうか?

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カルマンレストア事始め(その5)書類

 先日、「たま」の書類をいただいた。はっきり言って見ても全くわからない???
ピンクスリップ
これは「ピンクスリップ」と呼ばれている書類とのこと。”ownership certificate”と一番上に書いてあるので直訳すると「所有証明書」・・・か?
 わからんなりにじっと見ていると、いくらかは解ってくるのは、YR MODEL 66・・・・年式が1966年。
FIRST SOLD 67・・・・初めて販売されたのが1967年。ふむふむ、確かにカルマンギアの年式は1966年。
 旧所有者がノーマン・ウエインさん。カリフォルニア州トーランス市・・・そう。この車はドイツから来たのではなく、カリフォルニアから来たのね。へー。(関心!)はるばるドイツからアメリカ経由で日本に来たのかー。
通関証明書
 こちらは「自動車通関証明書」カルマンギアの型式はCPE143とある。1988年1月5日着ということは・・・?
21年前に日本に来たんだ。この書類やピンクスリップがあるということは、それから一度も走行していないということになる。私の117クーペは12年間廃車保管であったが、カルマンギアはその倍ほど眠っていたことになるのだ。果たして無事復活できるのだろうか?
 レストアもさることながら、登録するにはいったいこの書類をどうすればいいの?「たま」復活までの道のりは結構厳しそうです。

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