車速感応型オートロックの装着をするため、まず、私の車に車速センサがないかどうか探してみた。

E-PA96の回路図です。これによると図面中央に「カースピードセンサ」があり、その下に「スピードメーターリードスイッチ」があります。スピードメーターの後ろ、ミッションから回転を伝えるワイヤーが接続されている所に永久磁石があり、ワイヤーの回転と同じように回り、近接するリードスイッチがオン・オフする原理のようです。(サービスニュースNo.71)
カースピードセンサはECU(コンピュータ?)の裏側にありました。

こんな形のものです。

回路図どおり、コードが4本、ONで12V、アース、スピードメーターリードスイッチ、そして、ECUへの接続でした。
以前、同じ兵庫県在住の117クーペオーナーである、U林さんから、このコネクタの存在は教えてもらっていました。しかし、探していたのですが見付からなかったのです。何も接続されていないコネクタだと聞いていたので、年式や車種によっては、このカースピードセンサが無くて、リードスイッチのみが用意されていたものもあったのではないかと思います。
早速どのような信号が出るか確認です。まず、コネクタをカースピードセンサから外し、スピードメーターリードスイッチへ行っている白のコードとアース間で抵抗値を測定。エンジンを掛け、少し動かしてみると、アース・オープンの繰り返し。無電圧の接点開閉。リードスイッチの接点がそのまま出ているようです。次にカースピードセンサを接続し、電圧を測定。0Vと3Vの繰り返しでした。
さて、ここでちょっと目的からはずれますが、ついでにカースピードセンサーからECUに接続されている所にはどんな信号が出ているのか?興味があるので測定してみました。ここにはOFF/ACCでは0V、ON・エンジン始動で8V、アクセルを踏むと0V、アクセルを戻すと8Vという信号でした。これがどのように影響しているのかわからないので、そのままの機能を確保します。

それでは次にカーナビの車速信号入力部の測定です。カーナビに必要な、車速パルスは有電圧なのか無電圧なのかの確認をまず実施します。パルス入力のリードをアースさせたり浮かしたりすると、画面の車のマークが前進しました。私のカーナビは無電圧の断続接点により走行中を判断することが判明しました。

次にこのリードにかかっている電圧を測定すると、5Vが出ていました。このままカースピードセンサのスピードメーターリードスイッチに接続すると、本来のカースピードセンサに悪影響を及ぼすため、両方のリード線にダイオードを入れることにしました。また、これから装着する車速感応型ドアロックの信号用にもう1本ダイオードを入れておきます。

今日の作業はここまでですが、私のカーナビ、普通は「300m先、右方向です」とかしゃべって道案内してくれるものだとおもっていたのですが、ずいぶん大人しかったんですね。全くしゃべってくれない。それどころか、別の道に入ってもリルートさえしてくれなかったんですが、やっとその原因が分かりました。今まで車速信号が無かったため、車がうごいているかとまっているかわからなかったようです。今回、車速信号を入れることができたのでこれからはしゃべってくれることでしょう。
いよいよ来週は車速感応型集中ドアロックの装着です。お楽しみに。