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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

アンプ2台目修理

ご近所でいつもおせわになっているHさん宅より、同じアンプの2台目を預かって来た。
2台目
症状を聞くと、全く電源が入らないとのこと。
早速、コンセントを指してみると、確かにパイロットランプもレベルメーターの内照式ランプも点かない。
そう、前のアンプでは聞こえていたリレーの音もしないのだ。
内部
早速裏蓋を外して内部を確認。電動ドライバーを買ったのでねじ外しはとても楽になりました♪
電源ヒューズを見てみると切れていません。念のためにテスターで当たるも導通している。
当面原因は電源回路、それもリレーの不良が考えられる。
電源基板を外さないと配線が追えないので、今日はその段取りまでする。
バイアス回路
これは余談ですが、1台目とこの2台目の違いが若干ありました。
それはバイアス回路にカバーがかぶせられていました。
この機種の特徴的な所として、パワーステージのバイアス電圧を固定せずに入力信号に応じて自動制御しているとのこと。
1台目はカバーが無く、バイアス回路は集積回路、抵抗、ダイオードが各1個で構成されていた。
集積回路だからあえて隠す必要もないと思うが、ま、”見た目重視”な所もあるのでしょう。
次回は電源回路のリレーの動作確認からスタートとなります。

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アンプ修理(その3最終)

(これも昨日の記事です)
先週末にパイロットランプの点灯確認までして時間切れになっていたアンプ修理、(アンプ修理(その2))
本日無事に終わりました💦
最大の問題は”ムギ球”の大きさがほんの少し大きかったため、元々のパイロットランプの穴に入らなかったこと。
色々な規格があるのか、メーカー間の誤差なのか?
ま、多少穴を大きくして入れ、グルーガンで固めておきました。
しかし、電球の輝度が足りないのか、点灯しているものの余りはっきりと見えませんでした。
売っていたムギ球もこれしかなく、もう潮時かと思いましたね。
試聴環境
という事で、フロントパネルと裏ブタを組み付けて動作試験です。
スピーカー出力は2システム繋げることが出来るので、16センチフルレンジバスレフともう一つサンスイの古い3ウエイをつなぎます。
DVDプレーヤーで好みの宮本文昭/ ジャジー・ウィンドを再生してみます。これはジャズとジャジーなクラシックのアルバムです。好きな曲が沢山入っているのでよく聴いています。
なかなか迫力のあるアンプです。サンスイのスピーカは40W入力まで、フルレンジはもっと少ないのでこのアンプの実力を試す事は出来ませんが、それなりに大きくして聞いておりました。特にドラムスのアドリブ部分は素晴らしかったですね。
ガリの出ていたボリュームもスムーズになり、スピーカーシステムの切り替えも順調です。
レベル計
レベル計でピーク時-25dBまで振らせるのが限界でした。
とりあえず一旦これで完成という事にしたいと思います。
それにしても重いアンプでした💦

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電動ねじ回しを買いました

電動ドライバー
先日来、ご近所さんのオーディオアンプを修理している。
結構沢山のねじを外す必要があるため、電動ねじ回しを買っちゃいました。
といってもこれ1700円ほど!ホムセンターブランドでたぶんお隣中国の方で製造されたものでしょう。
こんなに安かったならもっと早くに買っておけばよかったと少々後悔。
カバー外しが随分楽になりましたよ。

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アンプ修理(その2)

先日、ご近所のHさんより修理のためにお預かりしたオーディオアンプ、動作確認だけでお返しするのも能がないので、パワースイッチの電球切れ、入力レベル調整用ボリュームのガリの解消、内部の清掃などを行った。
ムギ球1
まず、パワースイッチはネットで”ムギ球”があったので、購入。
ムギ球仕様
3V仕様です。(これしかなかった)
ムギ球点灯
切れたパイロットランプの代わりに取り付けたら無事光かりました。
入力レベル調整ボリウム
次にボリュームのガリ対策。
信号確認
入力信号確認です。
先日中学校の時の友人に譲ってもらったオシロスコープで各部のテストポイントの信号を確認。
ボリウム清掃
ボリウムは裏ブタを開けて接点復活剤とウエスで付着したカーボンを取り除く。
摺動部
こちらは摺動接点です。
センター接点
これはセンターの電極用の摺動部接点です。このボリューム(可変抵抗器)は代わりがあれば交換したいのですが、無いので洗浄します。
接点復活剤
賛否あるかと思いますが私は接点復活剤と紙片、ウエスで、洗浄しました。
完璧には”ガリ”は採れませんでしたが、随分ましにはなりました。

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オーディオアンプの修理

いつもお世話になっている”花田米”のHさん宅よりオーディオアンプを預かって来た。
全景
半端なく重い!アンプだ。
M7050.jpg
ビクターのラボラトリーシリーズのM-7050という機種。
ネットで見てみると、1979年発売、定価25万円、出力150W×2、重量28.7kg(内トランスが15kg💦)、Aクラスアンプ(Aクラスアンプではビクターの1号機とのこと)
当時の私の初任給の3倍もしたんですね!高価なアンプです。ちなみにHさんは同じアンプを3、4台保有されており、巨大なスピーカーシステムに接続されている。
巨大なトランス
電源が入らないとのことだったので、さっそく様子を見てみることにする。
上蓋を外すと、巨大なトランスが目を引きます。っていうかトランスとヒートシンク(放熱板)しか見えない。
トランスの電圧は52Vと65V、結構高い電圧での稼働ですね。
リヤパネル
こちらはリヤパネル。入力側はダイレクトとサブソニックフィルター経由の2種類(サブソニックといってもコンデンサーが1本噛んでいるだけですが)出力側はスピーカーシステムが2系統ある。後は入力レベルを調節するボリウムが左右用として各1個あります。
試験稼働は入力にDVDプレーヤー、出力は手持ちの2WAYスピーカーを仮つなぎしました。
裏面
そしてこちらが裏面。目立つのはケースの上面から下面まである巨大なヒートシンクです。さすがAクラスアンプですね!効率が悪い分発熱が多いのでしょうか?
入力レベル調整
さて、電源を入れてみたところ、パイロットランプは点かないけれど、VUメーターが点灯しました。しかし音が出ません。リヤパネルの入力レベル調整ボリュウムを動かすと、左右共に、すごいガリですが、音が出ました!
ということで、レベル調整ボリュウムの不調ということでした。
この後、それなりの時間、仮設環境で音を出し、ボリュウムをいじっていると、多少は改善されたので、ノイズの少ない、レベル低下の無い箇所に仮固定してとりあえずは修理完了としました。
しかしこれは本来、コントロールアンプ(プリアンプ)で音量調節する場合は”ノーマル位置(ボリュウム最大)にしておくべき所なのでしょうね。
あくまでも仮設環境で視聴してみたイメージなのですが、「何だかこのアンプすごいんじゃない!?」と思うようなパワーがあります。音を評価する言葉は持ち合わせてはいないのですが、今までに各種使っていたアンプに比べ、とにかく十分な音量というか、厚みというか、チカラがあるように感じます。そりゃ150Wもあるんだもの・・・、と言われるかも知れませんが、場面があったら一度フルパワーで鳴らしてみたいなと思いました。(我が家のスピーカーは実は4組ありますが150Wも入れれるものはありません💦)
フロントパネル外し
さて、電源のランプが点かない件についてはフロントパネルを外して確認しました。
ムギ球断線
電源スイッチに仕込まれている”ムギ球”のリードが切れていたので点灯しないのでした。
これは手持ちの部品が無いのでそのまま使っていただくことにしました。
ということで、まず1台目は大きな損傷も無く使える状態でしたので、この後、仮に入力信号を標準レベルで入れ基盤の各部分にあるテストポイントの電圧や信号レベルを測定し2台目以降の修理に際しての参考とすることにします。
しかし、30kg近くあるこのアンプ、蓋を外すのにねじを回すため、あっちへ向けたりひっくり返したりするのがとても大変でした💦

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