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2台のクーペと”四方山果無(よもやまはてなし)”World

エアクリーナーを取り付けた

(5月16日のことです)
1968年式のカルマンギアはエアクリーナーがオイル接触式で、エンジンの横のエンジンベイの中に取り付け台がある。
エアクリの取り付く場所
画面中央の半円形の台がそうです。
結構大きいので、エアクリーナーをキャブレターに装着するにはテストベンチに架台を作ってやる必要がある。
エアクリ架台
ということで、ホームセンターへ行ってアルミニュウムのフラットバーを買ってきた。シリンダヘッドのシュラウドを留めているビスを緩めてここに共締めする。そのバーから腕を出してエアクリーナーを固定する。
エアクリ乗せた
ということで取り付きました。見た目は柔そうだけど落下はしないでしょう。
エアクリ完成
重厚なエアクリです。ブローバイガスの再燃焼用ホースも取り付けます。構造的にはワイヤーで吸入空気のポートを切り替えるようになっているようです。
エンジンの補機はこれでほぼすべてが装着されました。
ということで、起動させようとセルを回すと・・・・・・
セルのピニオンギヤがリンクギヤに噛まずに滑っている音がする!
ソレノイドの飛び出しが弱いのか?リンクギヤもしくはピニオンギヤが摩耗して滑っているのか?
あーまた次の課題が降りかかって来たのでした😢

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シュラウド取り付け

先日ようやく連続稼働に至った”クロ”のエンジン。シリンダー左バンクから油煙が立ち上り、一時はどうなることかと思ったのだが、フェイスブックのワーゲンのページで質問したところ、シリンダーに付着した油分が蒸発しているのではないかとのことで、しばらく回し続けなければ止まらないとのことだった。
 そうであるならシュラウドを組み付け、試験を兼ねて長時間稼働をさせようと思ったのである。
裸のエンジンももう見納めである(だったらいいのだが)。
裸のエンジン1
空冷水平対向4気筒OHVエンジンの冷却フィン姿は結構好きだったんだが、いよいよ次のステップである。
裸のエンジン2
シュラウドの組み付けはまるでパズルだ。分解したのは9年前なのですでに手順など忘れている。
シュラウド部品
溶接ナットを頼りにあちこち部品を当ててみて場所を特定する。特にクランクプーリの左右に付けるであろう小さな部品の取り付けには頭を悩ませた。
また、ファンシュラウドへの冷却ファン取り付けも頭の体操であった。
ファンシュラウド
解明した手順は、まず最初にクランクプーリーを外して、プーリー、クランクケース間のカバーを取り付ける。
プーリー前が一番
次にキャブレター、インマニを外し、シリンダーの上部カバー左右をかぶせる。
その後インマニは元通りにする。
シリンダカバーが二番
そして左右のアンダーカバーを取り付け。エンジンテストベンチの部材が邪魔になってヒートエクスチェンジャーとマフラーを外さないとシリンダーのアンダーカバーが取り付かない。何だか結局全バラ状態である。
アンダーカバーが三番目
アンダーカバーを取り付けた後にはヒートエクスチェンジャーやマフラーを元通りにし、ヒートエクスチェンジャーの各2カ所のタブをアンダーカバーと接合する。
延々と悩んだクランクプーリー左右のシリンダーカバーを取り付け、その後、オルターネーターと冷却ファンをファンシュラウドに個別に組み付ける。
今回の作業で一番時間がかかったのはファンを固定する大きなナット。これが見当たらず、1時間ほど捜索していたのである。
自動車はばらすと夥しい部品点数になり、収納場所に苦労する。部分毎に段ボール箱に入れて、品名を書いて収納しているのだが、全然違う箱から出てきたのだ。まあ、”身から出た錆び”であるが。
オルターとファンが四番目
ファンを組み付けたオルターネーターをファンシュラウドに取り付ける。
ダクトに組み付けが6番目
組みあがったオルターネーターとファンシュラウドの塊をエンジンに搭載する。オルターネーターを金属ベルトでオイル注入口部分に固定する。
オルター組み付け
その後、エンジンとミッションの境目の仕切り(ファイヤーウォール?)や、クランクプーリー手前下部のガードやファンからの風をヒートエクスチェンジャーへ導くダクトを取り付ける。また、オルターネーター駆動用のベルトを取り付け、クランクプーリーのカバー?を取り付けてほぼ完了となる。
テールパイプ
今まで場所を取って邪魔なので取り付けていなかったマフラーのテールパイプも取り付ける。
そして、点火コイルをファンシュラウドに取り付け、プラグコードや電気配線、燃料ホースを接続する。
電装品と配線
ようやく完成です。部品パズルとファン固定ナット捜索でずいぶん時間がかかってしまいましたよ。
ほぼ完成
夜遅くなってしまったので、試験稼働は後日にしようとおもったのだが、待ちきれなくて少しだけ稼働させてみました。
起動渋滞がありましたが、何度か試しているうちに起動。シュラウドに包まれ、テールパイプも取り付けたからか、幾分エンジン音は小さくなりました。
次週は連続稼働させて、状態変化を観測しようと思います。

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燃料ポンプの部品交換

(昨日5月7日の記事です)
燃料ポンプのリペアキットが来ていたのでリペアする。
燃料ポンプは現在電磁ポンプを使用しているが、実車にはあまり使いたくない。
事故を起こしたときにバッテリー駆動の燃料ポンプが動き続けると火災の危険性があるのではないかと思うからだ。
リペアキット
これがリペアキットの全部品。(6000円以上した高価なパーツです)基本的にVW純正のポンプ用部品です。
二つのポンプ
さて、リペア対象のポンプが2台あります。右がもともとこの車に付いていたVW純正、左がメルカリで購入したブラジル製のもの。VW純正を修理したいのは山々だけど、こちらは燃料ホースをつなぐ銅管が失われています。
上の段
ブラジル製のはこのままでも使用出来たのですが、このダイヤフラムがかなり劣化していたので交換します。
燃料フィルター
こちらは組み込みの燃料フィルター。現実的には燃料ポンプの手前に燃料フィルターを付けるのであんまり重要性はない。
下の段
そしてこちらが、プッシュロッドで直接駆動されるメインのダイヤフラム。これは実は健全であったためそのままとする。
ダイヤフラムだめ
ちなみにVW製のメインのダイヤフラムは完全に硬化しており、使用に耐えるものではありませんでした。

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シール他

(昨日5月3日の記事です)
きれいになったストレーナーを取り付けた。
完了
袋ナットの懐は充分にあったので、取り付け時のワッシャーは1枚にしたのだが、1本だけスタッドボルトが長かった。ここについてはワッシャーを3枚重ねにしないと、袋ナットでは締まらなかった。
締め付けトルクは0.7kg/f、すっきりしました。
カムカバーガスケット
タペット調整の後、カムカバーのガスケットも交換した。
クランク室シール
クランク室の締め付けナットはシリンダーヘッドを外さないと回せないのでこのまま上からシール材を塗っておいた。
オイルポンプシール
ついでにオイルポンプ下にもシール材を。気休めかもしれないけどね。

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オイルストレーナ清掃

(昨日5月2日のことです)
先日、クランクケースのスタッドボルトが抜けてしまったので、ヘリサートを打ち込んだのだが、その時削孔したドリルの切くずがクランクケース内にはいったのではないかと思い、今回エンジン下部にあるオイルストレーナを外し、清掃することにした。
まずはオイルを排出。
ドレイン
ストレーナーの中央についているドレインボルトを外し、オイル排出。
実はこのオイル、エンジン稼働前に交換したもので、この間エンジンは30分も回していないのだが、真っ黒になっていました。
ワーゲンのエンジンはオイルフィルターが無く、ストレーナーという網がクランク室内に組み込んであるだけなのだ。
蓋のスラッジ
オイル排出の後、ドレインボルトの周りの袋ナット6本を外すと蓋が取れる。
取ってみると・・・・!!!!!!!!!
ヒエー!!!!!!!!
なにこれ!!
夥しいスラッジが!10ミリ近くも溜まっていた。
恐らくこのストレーナの蓋、一度も外されたこと無いのかも知れない。
掃除をしてきれいになった。これが本来の姿です。
蓋の洗浄後
ストレーナーを取り出す。
こちらも周囲に沢山のスラッジ、網には恐らく先日の削孔で出たアルミ屑が付いている。
ストレーナにアルミ
こちらは容器に灯油を入れて古歯ブラシで洗浄。
ストレーナ洗浄中
容器に溜まったスラッジです。本当に泥ですね。
ストレーナスラッジ
網の内部に道具が入らないので浸け置くことにする。
浸け置き
外した部品と新しいガスケットです。
蓋を留めるのが袋ナットになっており平ワッシャーが2枚ずつ入っていた。ナットの懐が浅いからだろうか?
後、上の真ん中に写っている少し大きいワッシャー、いったいどこから出てきたのか?オイル受けの容器の中に落ちていた。
全部品
今回、ストレーナーを清掃して思ったのだが、まずオイルフィルターは必要ではないかと思った。わずか30分ほどしか回していない新しいオイルが真っ黒の状態になっていたからだ。
それから、オイルストレーナーはそれなりの間隔で外して清掃するべきだと。


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